DX Report

滋賀とDXについてのオリジナルレポート

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ストーリー②

DX(デジタルトランスフォーメーション)とはなにか?

DX3つのステップ
■アナログ情報をデジタル化する「デジタイゼーション」
多くの方々が生活の中で実感してきたデジタルの恩恵といえば、アナログだったものがデジタルに置き換わることでやり取りが容易になる体験だったと思います。これがデジタイゼーションと呼ばれるアナログ情報をデジタル化する第一のステップです。わずか30年あまり前には紙の書類に手書きでサインし、封書に入れ切手を貼って郵送していたことが、今では手元のスマホを指で操作すれば完結してしまいます。

■プロセスをデジタル化する「デジタライゼーション」
もしかしたら「デジタイゼーション」と混合されがちな「デジタライゼーション」ですが、これは第一のステップが「書類の送付」という行為は変えず、送るものや送る手段をデジタル化した部分的な取り組みであることに対し、例えば「人が書類を作成する」という作業そのものをシステムで不要にするなど、ビジネスプロセスそのものをデジタルの力で変えることがデジタライゼーションです。

■様々なモノやコトをデジタル化し、社会変革を目指す「デジタルトランスフォーメーション」
個人レベルや組織の一部門、あるいは企業内の一つの事業部門で進められてきた「デジタイゼーション」や「デジタライゼーション」に対して、企業全体や取引先企業を巻き込んだ、さらには社会全体とより広範囲なデジタルによる改革がデジタルトランスフォーメーション(DX)と言えます。
その成果は一つの組織や企業にとどまらず、社会全体に波及することから弊社ではDXを「三方よし」そのものだと考えています。
個別最適から全体最適、そして誰一人取り残さない
平成30年の情報通信白書にはデジタルトランスフォーメーションにつて

特定の分野、組織内に閉じて部分的に最適化されていたシステムや制度等が社会全体にとって最適なものへと変貌すると予想される平成30年版情報通信白書
と記載されています。
情報通信技術を用いることで、特定分野だけに恩恵(個別最適)があったことが社会全体でそれを共有(全体最適)できるようになり、公共の福祉に資する取り組みになっていくのがDXであり、言い換えればそうならない取り組みはDXではなく「デジタイゼーション」や「デジタライゼーション」なのかもしれません。
同時にDXは全体最適を経た個人最適を目指すものとも言えます。個別最適から全体最適、そして個人最適へという流れです。
SDGsでも「誰一人取り残さない」というフレーズがよく登場しますが、DXにおいても同じで、全体最適を目指すということは個人に対してもやさしいものでなければならないはずです。
政府が目指す「人に優しいデジタル化」については「デジタル・ガバメント実行計画」2020年12月25日閣議決定で
「デジタルの活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会~誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化~」政府CIOポータル
と記載されています。
また、
「デジタル社会の実現に向けた重点計画」2021年12月24日閣議決定デジタル庁
でも詳しく説明されています。

DXとはなにか
DXとは、高度な情報技術を活用してさらに生活を豊かにしていくというよりは、一人一人が尊重された豊かな生活を実現するための手段と位置づけるのが最適と締めくくりたいと思います。