
住みよさランキング2025から読み取る栗東市
東洋経済オンラインで「住みよさランキング2025」が公開されています。
例年この時期に公開されるランキングですが、滋賀県内の自治体はランキング上位の常連となっています。
近年は草津市が上位に来ることが多く、2000年代中頃は栗東市が全国1位になったこともありました。
今回はこのランキングデータをもとにして、なぜ栗東市がランクダウンしているのかをまとめました。
その理由はさまざまと思いますが、東洋経済オンラインに残っていた2007年のデータと比較すると特に快適度が低下していることがわかります。
全国順位 安心度 利便度 快適度 富裕度 2007年 1 247 153 19 18 2025年 113 360 393 454 42 引用:東洋経済オンライン「2025年版 全都市住みよさランキング」
快適度は【転出入人口比率】【水道料金】【汚水処理人口普及率】【気候】【都市計画区域人口当たり都市公園面積】で求められているので、このうち、ここ15年くらいで大きく変化するのは【転出入人口比率】【水道料金】くらいです。
OCN不動産の「住みよさランキングと都市データ」で見る限りでは水道料金は栗東市だけ特別高額ではなさそうなので、【転出入人口比率】に大きな理由がありそうです。
そこで、e-Statの住民基本台帳人口移動報告データから県内市町の2020年~2024年の転入・転出データをTableauでビジュアライズしてみました。
データがある2020年以降5年連続で0~4歳児の人口流出が顕著です。
この年齢の子どもだけが流出するはずありませんので、親世代とセットで流出していると思われます。
栗東には製造業が多いことから、就職や転勤で栗東に転入し結婚、子どもができたら草津・守山に引っ越すと仮説を立ててみました。
順次、検証していきたいと思います。